翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

者なれば。救ふとても間尓合ざ連ば。詮なかるべし。且又早く 救へば。費すくなうして功多く。おそけ連ば。費多くして功少き よし。荒政要覧など尓も論し置け里。其仕方は種々り。 下の條々尓て考ふべし〇/漢(かん)能/武帝(ぶてい)の時。/河内(かだい)の地尓。大耳 失火阿りければ。汲黯(きうあん)といふ人をやりて。/視(み)せし望る尓。/黯(あん)かへり ていへる盤。火災はさのみ/憂(きづかひ)とするに足ら須。/臣(わたくし)盤河南能地を/過(よぎり) し尓。貧人とも水旱尓そこなは連たる者。萬餘家尓及ひ。食物 なくして。父子相食ふ尓至連るを見及け連ば。/仰(おふせ)なりと申て。 河南の御倉の/粟(もみ)を出さしめ。貧民ともを/賑(春く)へり。志かしながら。 行といつはりたる罪尓行は連候様尓といひければ。武帝感し 亭ゆるしける〇/後漢(ごかん)の/韓韶嬴(かんしやうゑい)の長たりし時。飢饉尓て 他領の流民。萬餘家徒どひ来りければ。/韶(しやう)倉を開て/賑(すく)ひ ける尓。倉役人是は御上の物なりといひける尓。たとひ罪せら るゝ共。/笑(ゑみ)を含んて死すべしといひて承引せざりき。大守も 平生韶の名徳を知りし故。とがめもなかりける。〇宋の/環(くわん) /慶路(けいろ)大尓餓し時。/范純仁(はんじゅんじん)その/帥(そうつかさ)となりて来里ける尓。/餓(ゆき) /殍(だをれ)路尓みちけ里。外尓米なかりけ連ば。/常平倉(志ようへいさう)をひらいて。すく はん登いひし尓。/州懸官(ところのやくにん)ひしひまゝ尓倉越開かば大罪阿るべしと いひし尓。純仁いへらく。環慶一路の/生霊(たみくさ)を。某尓御任せあるからは。 ゐながら其死をみて。すくはざる扁けんやといひてきか須。みな〳〵