翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 47

ページ: 47

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水仙尓似たる草なり。其根越多くとりあつめ。鍋尓入。三日三夜不ど 水越替煮て食須。久しく煮されば。ゑくみありて食しがたく。 三日ほど煮連ば至極柔らか尓成。少し甘味も有様なれど。其 中尓ゑくみ残連り。余も食しみる尓。初め一ツ盤よく。二ツめ尓は口 中一は以尓なりて。咽尓下りがたく。はや三ツとは食しがたきもの也。 さ連登食尽ぬ連盤。皆々やう〳〵尓是を食して命をつなぐ。 哀連成事筆尓書尽須べき尓非須。余一日行労連て。中尓も 大尓寄廉なる百姓の家尓入て。志ばらく休息せし尓。年老 たる婆と一人なり。いかゞして人のすくれきやと尋ぬ連は。父子 嫁娘皆今朝七ツ時より。春くら堀り尓まゐ連りといふ。夫盤 はやき行やう也登いへば。此所より八里山奥尓入らさ連ば春みら なし。浅き山盤既尓皆不り津くして。食すべき草盤一本も さむらは須。八里余も極難所の山越分入り。すみら越不りて。此所へ 帰連ば。都合十六里の山道なり。帰りも夜農四ツならで盤得帰り 着須。朝七ツも猶遅し。其上近き頃盤。皆々空腹かちな連ば。 力もなくて道もあゆみ得須といふ。其すみら盤いか不ど取来る といへば。家内二日の食尓足ら須といふさても朝の夜るより暮の世 夜まで。十六里の難所越通ひ。三日三夜煮て漸く尓咽尓下り かぬるもの越不り来りて。露の命越つなく事。哀れといふも更也。 中尓も大なる家た尓斯のごとし。ましていはんや。貧民の志可も