翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 49

ページ: 49

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し事こそ羨ましう候へとて。更尓両人とも尓食する気色も見へ 須。見る尓聞尓哀連まさり。飯くふべくもおぼへ須。強ていひなくさ め。むすめ尓飯少し喰せ。猶袋尓残り有し用意の米越與へて 立出たり。多年廻国修行いたし候へど。つい尓斯まで哀連なる事 尓盤ゆき逢ひ申さゝ里しと語連り。誠尓甚敷事どもなり。こ連 らのこと越於もへば。常尓白米越飽まで尓食して。猶汁菜の事 尓奢りを極むる盤。冥加越も志らさるものといふべし。夘の年斯 のことく。猶京への不りて後。辰の年春夏殊更きゝん甚敷。東国 なと別して哀連なる事多しといへり。余盤西国尓て目の阿 たり見及ひし事な連は。一入尓歎かしく思やひ連り。夫尓付て も一国乃君。少し慈悲乃心おわしまさば。其恩沢忽ち下す うる不ひて。哀連なる/際(きは)尓盤及ばざるべきや。」又鈴木氏農喩尓。 て明能災越載ていわく。凡民盤貧しく貯なきが多き者なれば。 蕨能根葛の根又盤/野老(ところ)の類を堀とりつゝ/扶食(ふじき)とせり。其求 る有様盤。山江登り谷尓下り。其辛労限なし其上製しこな 春年もたや春から須。一日のかせぎ尓て。一日能食尓当り加年けり。 又栗柿志だみ樫のくぬぎ能実越拾。其外木の葉草の葉越 つみなとして。凡人能口へ入るといふものとだ尓きけば。何尓よら須食ひ つゝ。只命越つなぐ事のみ也。かく千辛万苦して。心越労し力を尽し け連ども。尚其飢を凌くに足ら須とありし。こ連を見連ば。荒歳