翻刻
【十三頁右】
【枠外上に八と有】
善興(ぜんこう)寺に天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)の社あり・すべて日本の諸神(しよじん)は
舜天王 尊信(そんしん)をしことにて・今にいたるまで・王みづから参詣して・
これを礼拝(らいはい)す・さるをまゝ土俗(とぞく)は菅公(くわんこう)なることをしらずして・
かのかン〳〵を天神といふに・混(こん)じて・あやまりこゝろ
ゑるものもありと・今に神扉(しんひ)ひらくことをゆるさず・拝(はい)する
ものは・神前に白米ひとつかみをそなへて・拝伏(はいふく)す・これを
ヲサゴをあげると云・又 天孫神(てんそんじん)と云あり・三首六臂(さんしゅろくへき)にして・
女神也・これぞ天神といふ神にして・シネリキユアマミキユ
の長女・かン〳〵なり・土俗あやまりて・これを辨才天と云は・
女神なればかくはなれるなり・像図(ぞうづ)のことし
【十三頁左】
【枠外上に九と有】
天孫神の像