翻刻!江戸の医療と養生

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病家心得艸 (上・下) - 翻刻

病家心得艸 (上・下) - ページ 13

ページ: 13

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【右丁】 分量(ふんりやう)を医者(いしや)にたづね人参(にんしん)も医者に見(み)すべし 病家(ひやうか)の心得(こゝろえ)にて人参(にんしん)をおそれて医者(いしや)の指図(さしづ)より 分量(ふんりやう)を減(げん)し又は麁末(そまつ)なる人参を用(もち)ゆる事 悪(あし)き 事なり医者(いしや)の了簡(りやうけん)にたがい病に害(がい)あるなり一味(いちみ) にても薬の分量(ふんりやう)ちがいては療治(りやうじ)の効(こう)【左ルビ:しるし】はなし人参(にんしん) にかぎらす小才(こざい)かくある人は石膏(せきかう)を恐(おそ)れてふるいとり 附子(ぶし)を嫌(きらい)てより捨(すつ)るありこれらは医者(いしや)の療治(りやうじ)に てはなし手(て)あわせの薬 同然(とうぜん)なり  大病の萌(きざし)を知る心得 夫(それ)人 氣分(きぶん)あしきか或(あるひ)は痛所(いたむところ)あるか又 食事(しよくじ)進(すゝ)まね 【左丁】 ば医者(いしや)にも見(み)せ自身(じしん)も養生(やうじやう)すれどもさして苦(く)にな らぬ事に大病(たいびやう)のきざしあり用心(ようじん)すべし気分もあし からず痛所(いたみしよ)もなく食事(しよくじ)も常(つね)の如くなれとも脈(みやく)を とりて見(み)るに常(つね)とちがい又は打(うち)ぎれするは大病(たいひやう)のきざ しなり又 腹(はら)を見(み)るにまん中通(なかどをり)を任脈(にんみやく)といふ臍(ほそ)の 上下(うへした)をおしてまん中の任脈(にんみやく)こよりの如(こと)くてに当(あた)る は労症(らうしやう)などは治(ぢ)せず常の人は大病 起(おこ)るなり又さし たる事もなきに心ぼそくなり或(あるひ)は氣にかゝる事多く 或はめつたに物(もの)の苦(く)になるは皆(みな)心氣(しんき)の虚(きよ)【左ルビ:よはみ】なり又 常(つね)に すき好(この)む食物(しよくもつ)にはかにきらいになるか或はめつたに