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【右丁】
ちかがつへ【注①】するは脾胃(ひい)の病(やまひ)なりこれらの證(しやう)あらは早(さつ)
速(そく)医者(いしや)に相談(そうだん)して養生(やうじやう)すべし
急病人を扶(たすく)る心得
◯急病(きうひやう)にて卒倒(そつたう)【左ルビ:にはかにたをる】し正氣(しやうき)なき者は急(きう)に生姜湯(しやうがゆ)
を用ゆ又生姜湯にて蘓香円(そかうゑん)延齢丹(ゑんれいたん)を用ゆべし
卒中風(そつちうぶ)には蘓香円(そかうゑん)烏犀円(うさいゑん)等(とう)を用ゆべし
◯痰(たん)つよきには竹瀝(ちくれき)とて生竹(なまたけ)を火にてあぶればあぶ
ら出(いづ)る其(その)あぶらを生姜(しやうか)ゆにまぜて用ゆ
◯途中(とちう)にて大暑(たいしよ)【左ルビ:あつけ】にあたり氣(き)をとり失(うしな)ひ卒倒(そつとう)
するには道(みち)ばたのやけ土(つち)をとりて病人の臍の上(うへ)に
【左丁】
おき中(なか)を少(すこ)しくぼめて其(その)中へ小便(しやうべん)をしかけて
よしさて生姜(しやうか)と大蒜(にんにく)とすり其 汁(しる)を呑(のま)すべし
◯凍(こゞへ)て氣(き)をとり失(うしな)ひたるには灰(はい)をいりて熱(あつく)し
袋(ふくろ)に入れ病人のむねをのしあたゝむべし急(きう)に
火(ひ)にあつべからず
◯積氣(しやくき)癇症(かんしやう)などにてとりつめたるは熊膽(ゆうたん)【左ルビ:くまのゐ】を水
にてとき用ゆべし
◯脚氣(かつけ)上(のぼつ)て心(しん)を衝(つ)くとて胸(むね)いきだわし【注②】くなる
事(こと)あり甚しけれは死(しぬ)るなり蓼(たで)をすりて湯(ゆ)
にて用ゆ
【注① 近飢ゑ:飲食の後、すぐにまた食欲を催すこと
【注② 息だはし=息切れがする】