翻刻!江戸の医療と養生

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病家心得艸 (上・下) - 翻刻

病家心得艸 (上・下) - ページ 14

ページ: 14

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【右丁】 ちかがつへ【注①】するは脾胃(ひい)の病(やまひ)なりこれらの證(しやう)あらは早(さつ) 速(そく)医者(いしや)に相談(そうだん)して養生(やうじやう)すべし  急病人を扶(たすく)る心得 ◯急病(きうひやう)にて卒倒(そつたう)【左ルビ:にはかにたをる】し正氣(しやうき)なき者は急(きう)に生姜湯(しやうがゆ)  を用ゆ又生姜湯にて蘓香円(そかうゑん)延齢丹(ゑんれいたん)を用ゆべし  卒中風(そつちうぶ)には蘓香円(そかうゑん)烏犀円(うさいゑん)等(とう)を用ゆべし ◯痰(たん)つよきには竹瀝(ちくれき)とて生竹(なまたけ)を火にてあぶればあぶ  ら出(いづ)る其(その)あぶらを生姜(しやうか)ゆにまぜて用ゆ ◯途中(とちう)にて大暑(たいしよ)【左ルビ:あつけ】にあたり氣(き)をとり失(うしな)ひ卒倒(そつとう)  するには道(みち)ばたのやけ土(つち)をとりて病人の臍の上(うへ)に 【左丁】  おき中(なか)を少(すこ)しくぼめて其(その)中へ小便(しやうべん)をしかけて  よしさて生姜(しやうか)と大蒜(にんにく)とすり其 汁(しる)を呑(のま)すべし ◯凍(こゞへ)て氣(き)をとり失(うしな)ひたるには灰(はい)をいりて熱(あつく)し  袋(ふくろ)に入れ病人のむねをのしあたゝむべし急(きう)に  火(ひ)にあつべからず ◯積氣(しやくき)癇症(かんしやう)などにてとりつめたるは熊膽(ゆうたん)【左ルビ:くまのゐ】を水  にてとき用ゆべし ◯脚氣(かつけ)上(のぼつ)て心(しん)を衝(つ)くとて胸(むね)いきだわし【注②】くなる  事(こと)あり甚しけれは死(しぬ)るなり蓼(たで)をすりて湯(ゆ)  にて用ゆ 【注① 近飢ゑ:飲食の後、すぐにまた食欲を催すこと 【注② 息だはし=息切れがする】