翻刻!江戸の医療と養生

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病家心得艸 (上・下) - 翻刻

病家心得艸 (上・下) - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 ◯凡 食傷(しよくしやう)は食後(しよくご)まのなきは塩(しほ)ゆを飲(のみ)はきかへしてよし ◯飯(めし)餅(もち)のあたりたるには麦芽(むぎのもやし)を煎(せん)しのみてよし ◯酒(さけ)のあたりたるには芳野(よしの)くずのこ又は五倍子々(きぶしのこ)を  水にてのむ又 枳椇(けんほなし)を食(くひ)てよし ◯魚類(うをるい)のあたりには陳皮(みかんのかわ)をせんじのみてよし ◯麺類(めんるい)又は小麦餅(こむぎもち)又は豆腐(とうふ)のあたりたるには大根自(たいこんおろ)  然汁(ししる)をのみてよし ◯河漏(そばきり)又はかいもち【注】のあたりにはあらめを煎(せん)しのみ  てよし ◯一切(いつさい)果瓜類(くだものうりるい)のあたりには胡椒(こせう)をのみてよし 【注 搔餅=糯米(もちごめ)の粉、米粉、粟粉、小麦粉を水でこねたものを、餅のようになるまで煮たもの。】 【左丁】 ◯野菜(あをは)菌(くさびら)のあたりには甘草(かんざう)をのみてよし ◯切(しきり)に腹痛(はらいたむ)にも甘草(かんざう)用てよし ◯山枡(さんしやう)にむせたるにも《振り仮名:𩚚逆|しやくり》にも甘草よし ◯一 切(さい)どく虫(むし)のさしたるには生塩(なましほ)をかみぬりてよし ◯湯火傷(やけど)には灰水(あく)をぬりてよし又 少(すこ)しのやけどは  そのまゝ火にてあふれはいたみやむなり ◯漆瘡(うるしまけ)にはしろみつのおりをつけてよし ◯咽(のど)にとげ魚(うを)のほねのたちたるには甘草(かんざう)砂仁(しやにん)等分(とうぶん)  末(こ)にしてきぬぎれにつゝみふくみて汁(しる)をのむべし ◯打撲(うちみ)には痛(いた)むところに小便(しやうべん)をぬりてよし