翻刻
【右丁】
中 熱(ねつ)中 暍(かつ)【左ルビ:ゑつ】《割書:しづかにして暑(しよ)にあたるを中暑と云|動(うごい)てあたるを中熱と云 喝も熱と同じ》 中 湿(しつ)《割書:湿気にあたり|わつらふなり》
霍乱(くはくらん)《割書:外(ほか)暑湿(しよしつ)の邪気(じやき)にあたり内食(うちしよく)にあてられ|吐瀉(あけくだし)し身(み)もだへするを俗に中暑くはくらんと云り》 感冒(かんぼう)《割書:かぜひきたる事|俗にがいきと云》
悪寒(おかん)《割書:さむけ|だつ事》 悪風(おふう)《割書:かぜのあたるを|いやがる事》 発熱(ほつねつ)《割書:ねつの|出る事》
潮熱(ちやうねつ)《割書:一日に一度(と)づゝ時(とき)をきはめて熱の|さすをいふなり》 余熱(よねつ)《割書:病後(ひやうご)のこり|たるねつの事》
寒熱(かんねつ)往来(わうらい)《割書:さむけとねつとのさし|ひきあるをいふなり》 瘧(ぎやく)《割書:おこりの事瘧|疾ともいふ》
蝦嗼瘟(かまうん)《割書:頬(ほう)のはれるやまい大頭温病とも又俗に|江戸はさみはこといふ》
中風(ちうぶ)《割書:もと虚弱(よわき)人の心づかい又はほねおる事ありて其上に風に中(あて)ら□|臓腑(ざうふ)血脈(けつみやく)に入りて此病(このやまい)をなすなり》
卒中(そつちう)《割書:卒中風(そつちうふう)なりにはかに起(おこ)り|人事(にんじ)をしらさるをいふ》 類中風(るいちうぶ)《割書:にはかにおこりたる病の|中風ににたる症(しやう)をいふ》
偏枯(へんこ)《割書:中風にてかたみ|かなはぬを云》 癱瘓(なんくわん)《割書:左のかなわぬを癱と云ひ|右のかなわぬを瘓といふ》
傷食(しやうしよく)《割書:しよくあたり食滞(しよくたい)とも食|傷(しやう)ともいふ》 泄瀉(せつしや)《割書:くだりはらの事瀉とばかり|も云(いゝ)又 水瀉(すいしや)ともいふ》
【左丁】
痢疾(りしつ)《割書:しぶりはらの事|痢とばかりも云》 裏急後重(りきうこうじやう)《割書:痢病のいたみいきみたつ|事をいふ》
嘔吐(おうと)《割書:へどをつく事 声(こへ)ばかりを嘔と云又|乾(かん)嘔と云食物をはくを吐と云》 停滞(ていたい)《割書:食(しよく)などのとゞこ|おりたる事》
悪心(おしん)《割書:むねわるき|事》 嘈雑(ぞうざつ)《割書:むねのかく事》 噯気(あいき)《割書:おくびの事|噫気ともいふ》
宿食(しゆくしよく)《割書:しよくもたれの事|停(てい)食とも云》 宿酒(しやくしゆ)《割書:二日ゑひの事》 呑酸(どんさん)《割書:すいおくひの事|吐(と)酸とも云》
隔噎(かくいつ)《割書:俗に隔症(かくしやう)と云食をはきかへす症なり食|のんどにつかゆるを噎と云むねにつかゆるを隔と云》 翻胃(ほんゐ)《割書:食を胃の腑(ふ)よ|りはきかへすを云》
心痛(しんつう)《割書:むねのいたいたむ事|胃脘痛(ゐくはんつう)とも云》 真心痛(しんしんつう)《割書:むねいたみ急(きう)に|死する症》 脇痛(けうつう)《割書:わきのいたむ|をいふ》
腹痛(ふくつう)《割書:はらのいたむ| 事》 腰痛(ようつう)《割書:こしのいたむ|事》 脚痛(きやくつう)《割書:あしのいたむ|事》
頭痛(づつう)《割書:かしらいたむ| 事》 臂痛(ひつう)《割書:ひじいたむ|事》 痞満(ひまん)《割書:つかへの事》
積聚(しやくじゆ)《割書:しやくの事 積気(しやくき)ともいふ肝(かん)に属(ぞく)する積を肝積(かんしやく)といふ俗に癎症(かんしやう)と|同事と覚たる人あり癎は狂(きちがひ)の類(るい)にて積とは大に別なり》
水腫(すいしゆ)《割書:はれやまひの|事》 鼓脹(こてう)《割書:腹ばかりはれるを云|脹 満(まん)とも云》 疝気(せんき)《割書:俗にしもかせ|といふ》