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さやぐ霜夜には又さよのころも【夜着】をかさねずして
かのひとやの内いかばかりさむからんにわれさむから
てやはいぬべきと思へりちかき山のふかくしげれる
方にいにしへより観音(くはんおん)の堂(だう)ありけり亀なげきのあ
まりにかの堂にまふでゝ父かわざはひにまぬかれん
ことをいのる堂は里とははるかの道をへだてゝ
けうとき【気疎き】山のおくなりけれは年たけたるおのこだ
にいと物すごくおもへりそのうへたけきけだものな
どもすみて折ふしは人をそこなふ事もあるを