翻刻
やかにあらしめんとて是(これ)が名(な)を料理献立(りやうりこんたて)
部類集(ふるいしう)と名(な)付る事(こと)しかり
安永五年《割書:申》十二月
聴霰子
凡例(はんれい)
一/世(よ)に有(ある)ところの組合(くみあわせ)は四季(しき)或(あるひ)は月(つき)〻(〳〵)の取合(とりあわせ)ありと
いへども其(その)取合(とりあはせ)当流(とうりう)の組合(くみあはせ)と却(かへつ)て混雑(こんさつ)多(おゝ)し
一/此書(このしよ)は四季(しき)月(つき)〻(〳〵)の取合(とりあはせ)によらず一/品(しな)づ〻の部分(ふわけ)を
以て急時(きうじ)の便(たよ)りなる事(こと)他(た)に異(こと)なり
一たとへは急(きう)吸物(すいもの)入用(いりよう)の時(とき)吸物(すいもの)の部(ふ)の所にていかやう
にも取合(とりあはせ)おもひ付見安からしむ
一/余(よ)は右に順(しゆん)し鱠(なます)は鱠の部(ふ)さし身はさし身の部(ふ)汁(しる)は
汁の部/何(いづ)れも其(その)品(しな)〻(〳〵)の部分(ふわけ)を以てかんがへ知(しる)るべし