翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 ゆれば正月より三月までは人 生(うま)れて廿歳(はたち)までのごとし初(はつ) 春(はる)の陽気(やうき)充満(みち〳〵)て万物(ばんもつ)発精(はつせい)するの時(とき)にて人の成長(せいちやう)も 学問(がくもん)に入り芸術(げいじゆつ)を学(まな)ぶもこの時に在(あ)り三月より五月 までは人の三十 歳(さい)なり身(み)を備(をさむる)も名を成(なす)も此頃(このころ)の修(しゆ) 行(ぎやう)にあり五月より七月までが四十歳なり七月は初秋(はつあき) 四十歳は初老(はつおい)なり初秋より草木(さうもく)も衰(おとろ)ふのはじめ 人も元気(げんき)の耗(へ)るの 始(はじめ)なりされば養(やう) 生(じやう)といふ事も 此頃(このころ)より心がくべしさて 【左丁】 七月より九月までが人の五十 歳(さい)也五 穀(こく)も九月までに実(み)のり人も 五十にして身(み)修(をさま)る時也ゆゑに聖人(せいじん)も四十五十にして聞(きこ)ゆることなき はおそるゝにたらずといへり九月より霜(しも)月までが人の六十歳なり 六十年は天の一 周(めぐり) 人も六十歳が天 寿(じゆ)    の一 代(だい)ゆゑに六十一         を還暦(くわんれき)の賀(が)               といふ