翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 14

ページ: 14

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【欄外】  手引草  上 【右丁】 名をなしたるも盲人(まうじん)もあるなりおよそ人 会席(くわいせき)にて詩歌(しいか)など考(かんがへ)る には必(かならず)目(め)を閉(とづ)る是それと知らずして頭脳(づのう)へ神気を凝(こら)すの 自然(しぜん)なり○人の生(い)きてゐる根本(こんほん)は頭なるゆゑ魂(たましゐ)も頭にあり 魂(たましゐ)につきまとふ神気(しんき)も頭にあり故に善心も悪心(あくしん)も馬(ば) 鹿(か)も利口もおほかたは顔色(がんしよく)にしられ吉凶も人相にあらは るゝなりこれ魂(たましゐ)のある所なるゆゑなり○頭脳(つのう)の神気 より神経(しんけい)といふ枝がさしてその大枝(おほえだ)から小筋(こすぢ)の 肢(えだ)が幾すぢもありて體(からだ)中(ぢう)に弥(ぐるぐる)綸(まとひ)て 血をめぐらし血(ち)より霊液(れいゑき)といふ沢(うるほひ)がいでゝ 惣身(そうみ)潤沢(じゆんたく)して皮肉(ひにく)補(をぎな)ひ肌(はだへ)をうるほし 【左丁】 身(み)に温(あたゝまり)ありて生(いき)てゐる也此 道理(だうり)を近(ちか)く知(し)らんとならばくさ木の 葉をとりて見るべし葉には大 筋(すぢ)ありてそのすじより小すじが いくつもありてその小筋にも目に        みへざるほどの        枝(えだ)筋ありて         大筋より地         気を吸(すひ)あげて筋〳〵へ地気をめぐらし        潤(うるほ)ひをなすゆゑ日に照(てら)されても凋(しぼ)ま      ざる也人の気血(きけつ)のめぐるもかくのごとし是天 工(こう)の霊妙(れいめう)也                          ○前にもいへるごとく