翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 17

ページ: 17

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【欄外】     手引草 【右丁】 心気(しんき)舌(した)に通(つう)づるゆゑ熱(ねつ)あれば舌(した)乾(かは)き又(また)は黒(くろ)きをあらはす ───────────────────────────────      耳(みゝ)は腎(じん)の臓(ざう)へつゞく耳(みみ)は張(は)り出(いで)たる所(ところ)へ【上部に耳の図】      物(もの)の響(ひゞき)をうけて穴(あな)のうちへ入(い)るゝを膜(まく)といふ薄(うすき) 皮(かは)ありてこれにひゞくなり是(これ)則(すなはち)耳(みゝ)より腎(じん)の臓(ざう)へ神経(しんけい)つゞく ゆゑなり腎(じん)おとろへば神気(しんき)頭(かしら)に昇る(のぼ)ることすくなきゆゑ老(らう) 年(ねん)の人(ひと)大かたは耳(みゝ)遠(とほ)くなるなり老(おい)ては耳(みゝ)の鳴(なる)も腎(じん)の衰(おとろへ)たる也  ○件(くだん)の事(こと)どもは皆(みな)頭(かしら)に係(かゝ)る所(ところ)のあらましなり   是(これ)より腹中(ふくちう)の機関(からくり)をいふべし ─────────────────────────────── ○およそ腹(はら)のうちのからくりは冠(かむり)めし給ふ御 方(かた)も手拭(てぬぐひ)かぶる 野郎(やらう)も更(さら)に変(かは)る所(ところ)なしこれ天(てん)の為(な)せる霊妙(れいめう)なりそも〳〵 【左丁】 腹中(ふくちう)の五臓六腑(ござうろくふ)といふは○心(しん)の臓(ざう)○腎(じん)の臓○肺(はい)の臓 ○脾(ゐ)【ひの誤記ヵ】の臓これを五臓(ござう)といふ○六 腑(ふ)は○小腸(しやうちやう)《割書:心(しん)の臓(ざう)|につゞく》○胆(たん)の 腑(ふ)《割書:肺(はい)の臓|につゞく》○膀胱(はうくわう)の腑(ふ)《割書:腎(じん)のざう|につゞく》○大腸(たいちやう)《割書:肺(はい)のざう|につゞく》○胃(ゐ)の腑(ふ) 《割書:胃(ゐ)【月+胃・脾(ひ)の誤記ヵ】のさう|につゞく》○三焦(さんせう)これを六腑(ふ)といふ 臓(ざう)を陰(いん)とし腑(ふ)を陽(やう)とすこの外に心包絡(しんはうらく)とて糸(いと)をま ろめたるやうなるもの心(しん)の臓(ざう)の下(した)にまとひてありといふ説(せつ) もあり又は無といふ説(せつ)もありて多端(くだくし)ければ不弁(べんぜず)○さて此外に 腹(はら)の機関(からくり)の道具(だうぐ)なし在(あ)るものは血(ち)と筋のみなり ○骨(ほね)の大柱(おほばしら)は背筋(せすぢ)の骨(ほね)なり脳顖(あたま)に三節(みふし)の骨ありて夫(それ) より背骨(せぼね)へつゞきて廿一 節(ふし)ありこの骨(ほね)より左右(さいう)へ枝骨(えだぼね)有を