翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

【欄外】 手引草 上 【右丁】 肋骨(あばらぼね)といふが十二 枚(まい)づゝあり此(この)骨(ほね)は五 臓(ざう)六 腑(ふ)の囲(かこひ)なり 十二 枚(まい)のうち八枚を胸(むね)といふ痩(やせ)たる人は探(さぐ)り てもよく知(し)るゝ也 此外(このほか)の骨(ほね)〴〵は小冊(せうさつ)に 尽(つく)しがたし ○口(くち)は飲食(いんしよく)腹(はら)に入(い)る関門(くわんもん)也 関守(せきもり)疎(おろそか)なれば悪僕(わるもの)まぎれ入(い)りて 国(くに)の災(わざはひ)なるがごとく人の食傷(しよくしやう)するは口(くち)の 関守(せきもり)がおろかにて酢章魚(すだこ)が通(とほ)りて間もなく 鰻(うなぎ)のかばやきを通(とほ)し夜中(よなか)に玄伯(げんはく)さまよびて 大騒(おほさはぎ)をするは口(くち)の関門(くわんもん)厳(げん) 【左丁】 ならざる故(ゆゑ)也○口より飲食(いんしよく)の腹(はら)に入(い)るに咽喉(いんこう)の二 道(みち)あり咽も喉 も のど(====)と訓(よむ)文字(もじ)なれ共○呼(つくいき)○吸(ひくいき)のかよふ のど(====)を喉といふ此 のど(====)は 肺(はい)の臓(ざう)へつゞく呼吸(こきう)するを一 息(いき)といふ息の数(かず) 昼夜(ちうや)に一万三千五百 息(いき)なり○咽といふ のど(====)は 胃(ゐ)の腑(ふ)へつゞく飲食を胃の 腑へおくりくだす道 筋(すぢ)なりこの ゆゑに咽(いん)を食道(しよくだう)とも 食 管(くわん)ともいふ喉を気(き) 道(だう)とも気管ともいふ 息のかよふ道(みち)なり