翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】 腑へおくる胃(ゐ)は心下(むなさき)のまん中(なか)鳩尾(きうび)といふ所にありて食道(しよくだう)より つゞく口にありて咽(のど)より来(きた)りたるあらこなしの食をうけおきめ 胃袋(ゐぶくろ)彭(はり)【膨】張(ふくれ)右の隣(となり)にある肝(かん)の臓(ざう)胃のふくれに圧(おさ)れ又 肝(かん)に取つきてゐる膽(たん)の府(ふ)【腑】の鶏卵(たまご)ほどなるものも胃のふくれに おされ肝と膽(たん)との管(くだ)の口より黄色(きいろ)にて苦(にが)くて烈(はげし)く火気(くわき)のある 汁が管よりつゞく胃の袋へ入り肝膽(かんたん)の苦汁(にがしる)にて食物をとら かし消化(こな)し又 膵(すゐ)といふて牛(うし)の舌(した)のやうなるもの胃袋について ゐるも胃のふくれにおされ胃にかよふ膵(すゐ)のくだより汁を入る是は 食をとらすのみならず濁(にご)る物を収斂(しめよせ)て清(すま)す物也○肝(かん)と膽(たん)と○ 膵(すゐ)との液汁(ね?ばしる)の力(ちから)にて食物を消化し大腸(ひやくひろ)へおくり百ひろをぐる〳〵▲ 【左丁】 【上段】 【胃の絵と説明】 食道(しよくだう) 胃(ゐ)【月+胃】袋(ぶくろ) のびもし ちゞみもする   ものなり ●下の口 百ひろにつゞきすゑは肛(こう)門に いたり大 便(べん)を出し岐(ふたまた)の管(くだ)ありて 小便をいたす●胃(ゐ)府(ぶくろ)【腑】は食(しよく)を受(いれ) ること一 斗(と)五 升(せう)にて満(いつはい)なり胃(ゐ)は 六府(ふ)【腑】の大将(たいしやう)也と医書(ゐしよ)にいへり 此 胃(ゐ)袋を見て大 食(しよく)をなす を慎(つゝし)むべし 【下段】 ▲めぐる間に猶(なほ)又よく こなれるは臼(うす)を 挽(ひく)やうな から くり なり ○胃 にてこなしたる 精汁(せいじふ)は心(しん)の臓(ざう)へおくりて 骵(たい)を養(やしなひ)となし分(わけ)たる滓(かす)は 膀胱(はうくわう)《割書:ふく|ろ》へおとして大 便(べん)となし 【欄外】  手引草  上