翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 23

ページ: 23

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【右丁】 心(しん)の臓(ざう)から血(ち)のかよひ動(うごく)が脉(みやく)にもうつ也血のめぐる道(みち)は大枝(おほえだ)の 筋(すぢ)に小枝(こえだ)の筋がいくつもありて縦横(じうわう)緻密(こまか)に組合(くみあは)し織成(おりなし)たる こと老緑瓜(へちま)の皮(かは)のごとし人のからだに筋あるは木草(きくさ)の根(ね)に筋(すじ) あるがごとし同(おな)じく是 天(てん)の妙工(めうこう)也 病(やまひ)あれば喰(しよく)すゝまず喰すゝま ざれば血 減(へ)りて痩(やせ)年がよりては血も衰(おとろ)ふゆゑに肉(にく)耗(へり)てやせる から皮(かは)がたるみて皺(しわ)がよるなり ○腎(じん)の臓(ざう)   ○人の背骨(せぼね)頭(かしら)よりつゞく所三 節(ふし)ありそれは数(かず)   十三ふし        に入(い)らずして腰(こし)まで廿一節あり【上部に背骨と腎臓の図と説明】                腎の臓は十四節 目(め)の左右(さゆう)に あること図(づ)のごとし形(かたち)は豇豆(さゝげ)に似(に)たり在(ある)所(ところ)は心窩(むなさき)と臍(へそ)との中程(なかほど)也 【左丁】 たては三寸 横(よこ)は一寸ばかりの物也 是(これ)に心(しん)の臓(ざう)の動静(どうせい)二血の管(くだ)が つゞきありて血(ち)を腎(じん)の臓へかけ其血の中に含んである塩気(しほけ)の 渣(かす)を■(こし)分(わけ)て輸屎管(ゆしくわん)といふ管(くだ)におくりて小便(しやうべん)となし小便にこし分 たる純粋(しゆんすゐ)極(ごく)上の血(ち)を動血(とうけつ)静(せい)血の二 脉(みやく)道の管より睾丸(きんたま)袋の 内の二ッの玉(たま)へおくるを玉の内にて精 気(き)の力(ちから)によりて赤(あか)き血を 白(しろ)き淫汁(いんじう)となし精嚢(せいのう)へおくり納(いれ)るこの精嚢(せいのう)といふは淫汁を 入れおく皮袋(かはふくろ)也大さは一寸五六分ばかり太(ふと)さはおや指(ゆび)ほどなる物也 此袋(このふくろ)輸精管(ゆせいくわん)につゞき膀胱(ばうくわう)《割書:くそぶ|くろ》の後より陰茎(いんけう)へつゞき根(ね)もとは 一 筋(すぢ)すゑは二筋にわかれ一すぢは小便をつうじ一(ひと)筋は交接(まいはひ)の時 陰液(いんえき)を漏(もら)すなりこの仕懸(しかけ)女はすこしちがふ末にいふべし