翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 27

ページ: 27

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【右丁】 ○懐妊(くわいにん)する訳(わけ)いかんとなれば阴阳(いんやう)和合(わがふ)感通(かんつう)するの時女の阴精(いんせい) 常(つね)よりも十分(じふぶん)にすゝむ勢(いきほひ)につれてかの子宮(しきう)張(はり)いだし卵巣(らんそう)もそれ にひかれてすゝみ出(いで)感通(かんつう)至(いた)り極(きはま)る時子宮の口 朝皃(あさがほ)の花(はな)の開(ひら) くがごとくなる時 男精(いんせい)もおなじく感通いたりきはまり淫汁(いんじふ)を子(し) 宮(きう)の口(くち)へ弾(はじ)き入る時すゝみいでたる卵巣(らんそう)の内(うち)の一卵を子宮(しきう)の 内へ淫汁(いんじふ)とともにはじき入るこゝで阴阳(いんやう)の精気(せいき)よはり一卵を入れ たる子宮(しきう)の口もとのごとくしまりて子宮(しきう)も卵巣(らんそう)も常の所へしりぞく也 一 卵(らん)子宮に入りてより血(ち)をもつて子宮をとりかこみあたゝめて人になす▲ ▲これゆゑに女には 月やくありたね     ○ここに一ッ大せつなる論(ろん)あり○およそ貴(たうとき)も やどざれば月や      賤(いやしき)も血(ち)すぢじやの御家(おいへ)の胤(たね)じやのと 【左丁】 く  もれいづる             いふことは男に在(ある)こと女にはあ                     づからず但(ただ)し本妻(ほんさい)の産(うみ)                     たると妾腹(せうふく)との差別(しやべつ)は                     あれども家の血筋(ちすぢ)と言              は男(おとこ)の血(ち)すぢを本(もと)とするには和漢(わかん)古今(ここん)の               令格(れいかく)なりしかるに女に子種(こだね)ありて男に               子種(こだね)なきを男の血すぢとは何(なに)ゆゑぞ                 と疑(うたが)ひ惑(まど)ふ人あるべし一 応(おう)は然ること                  ながら然おもふは非(ひがこと)也いかんとなれば                  女に子種(こだね)ありても其種はいまだ