翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 30

ページ: 30

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【右丁】 には陰陽(いんやう)和合(わがふ)感通(かんつう)いたり極(きはま)る時なく又四ッには天質(うまれつき)て子宮(しきう)の口 横(よこ)へゆがみて子種(こだね)を入らざる又五ッには婦人(ふじん)下焦(げせう)に病(やまひ)ありて 人卵(じんらん)子宮(しきう)に入りても腐(くさり)て人 骵(たい)を不成(なさず)婦人に子 無(なき)は大方(おほかた)此五ッに有(あり) ○江戸 京橋(きやうばし)銀座(ぎんざ)一丁目京傳 店(みせ)に男 大腎薬(だいじんやく)女 妊薬(はらみぐすり)懐妊(くわいにん)丹と いふねり薬あり《割書:一廻り五匁|半才二匁五分》男は六十以上たりとも腎精(じんせい)を増補(ぞうぼ)して 若(わか)からしむ用ひとしるべし女は五十い上たりとも紅潮(つきやく)みる内なら ば妊(はら)む事 必(かならず)験(しるし)あり能書(のうしよ)に妊(はらむ)しかた記しあり売薬(ばいやく)をこゝに しるすは利慾(りよく)の為とおもひ給ふべけれど然(さ)にはあらず用ひ 玉ひて安産(あんざん)ありし人 近辺(きんべん)にも度々ありしゆゑ子なき御方用 ひ給ひてその症(しやう)に的中(てきちう)し平産(へいさん)あらば闇夜(あんや)に趙璧(たま)を拾(ひろ)ひ 【左丁】 たるごときの賀(よろこび)あるべしとて筆(ふで)のつひでしるしはべる ○双生(ふたご)といふは陽精(やうせい)人にまさりて強(つよ)く 人卵(じんらん)を二 粒(つぶ)子宮(しきう)へ弾(はじ)き入れ婦人(ふじん)も 神気(じんき)人にまさりて壮健(さうけん)なるゆへ 二粒ながら人になりたる也三ッ 子(ご)も又此ごとし○双子(ふたご)をふ祥(じやう)と するは非(ひが)こと也 景行天皇(けいこうてんわう)も双生にまし〳〵けり又 双生(ふたご)は先(さき)に生(うま)れたるを弟(をとゝ)となし後(のち)に生れたるを 兄(あに)とすといふは俗説(ぞくせつ)にてその例(れい)物(もの)にみへず 先(さき)なるを兄とすること慥(たしか)なる例(ためし)神代巻(じんだいのまき)にありと静石屋(しづのいはや)といふ