翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 38

ページ: 38

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酔(ゑふ)なり酔(ゑふ)は酒毒(しゆどく)に瞑眩(めんけん)するの也しかれども元(もと)が米(こめ)なるゆゑ下戸(げこ)も さむればもとのごとしかく猛烈(まうれつ)なる熱物(ねつぶつ)をいかに好(すけ)ばとて毎日(まいにち)飲(のめ)ては酒(しゆ) 毒(どく)腹(はら)につもりて命(いのち)をへらすにちがひなし古人(こじん)これを警(いましめ)て酒(さけ)に五損(ごそん) ありといへり一に命(いのち)を損(そん)じ二に徳(とく)を損じ三に心(こころ)を損じ士四に勤(つとめ)を 損じ五に財(さい)を損ずといへり○さて本文(ほんもん)に飣(さい)を少(すくな)くすとは食好(しよくごのみ)を するなといふこと也○四に色慾(しきよく)を少(すくな)くすとは房事(ばうじ)を慎(つゝし)めといふ事也 房事(ばうじ)の命(いのち)を削(けづ)ること酒(さけ)に十 倍(ばい)せり前(まへ)にいへるごとく腎(じん)の臓(ざう)は命(いのち)の 根元(こんけん)也 廿歳(はたち)より三十二三までは人の春夏(はるなつ)のはじめ也 井水(ゐすい)も満(みつ)るとき 腎水(じんすゐ)の泉(いづみ)汲(くめ)ばもとのごとく湧(わき)出(いづ)るゆゑ病後(びやうご)はしらず多房(たばう)なりとも               さのみ命(いのち)は耗(へる)まじけれど四十の初老(はつおひ)の坂(さか)を 【絵の題目・矩形で囲む】 お目かけめみへ 【左丁】 【上部絵中の台詞】 《割書:●むすめ|  〽はい十七で》         のぼり五十 路(とうげ)をこへて少(すくな)くせよといふ色(しき) 《割書: ござりますと|  としを》          慾(よく)を恣(ほしいまゝ)にしひとりならず二人も三人も血(けつ) 《割書:   一ッ|    かくす》         気(き)盛(さか)んの楊貴妃(やうきひ)に精気(せいき)の衰(おとろ)へかゝりたる      《割書:●おもてづかひの|  女中〽おまへ》  天寿(てんじゆ)の源(みなもと)たる水(みづ)をかはる〴〵汲(くみ)いださせ命(いのち)の池(いけ)      《割書:     いつ じやへ|》 の枯(かる)るを知(し)らず楽(たのし)みとするは章魚(たこ)がおのれ               が足(あし)を喰(くら)ふよりも愚(おろか)也 是(これ)を諫(いさ)むれば玄宗(げんさう)の                御 心(こゝろ)に叶(かな)はず楊貴妃(やうきひ)もいさめる人を憎(にく)み口(くち)                べにあかき舌(した)にかけていかなる讒言(ざんげん)かするな                らんとそれもおそろしく千金(せんきん)方丸(はうまる)のみのお手(て)                医師(いし)もあゝわろいがとおもひながら御酒(ごしゆ)の