翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 44

ページ: 44

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【欄外】 手引草  下   三十四 【右丁】 「日月不居人誰得安(じつけつをらずひとたれかやすきことをえん)」といへり 日(ひ)の光(ひか)りも月(つき)の光(ひか)りも休(やす)むことなく万物(ばんもつ)の 為(ため)にてらし玉ふ貴人(きにん)も是(これ)見玉ふべし ○春(はる)は陽気(やうき)発生(はつせい)し草木(さうもく)も若葉(わかば) 萌(もへ)出(いで)人(ひと)も肌膚(はだへ)和(わ)して表気(へうき)開(ひらく)の 時(とき)なり然(しか)るに餘寒(よかん)猶(なほ)烈(はげ)しくして 冬(ふゆ)よりは寒気(かんき)に感(かん)じやすし草木(さうもく)も 餘寒(よかん)にはいたみやすし早春(さうしゆん)にはべつして養生(やうじやう)し 身(み)をつゝしみて陽気(やうき)を助(たす)けめぐらすべし ○夏(なつ)は発生(はつせい)の気(き)いよ〳〵盛(さかり)にして肌膚(はだへ)大にひらき 【左丁】 汗(あせ)もれるゆゑ外邪(ぐわいじや)入(い)りやすし暑(あつ)しとて涼風(すゞかぜ)に久(ひさ)しく               あたるべからず夏(なつ)は伏陰(ふくいん)とて陰気(いんき)               かくれて人の腹中(ふくちう)も冷(ひやゝか)なるゆゑ食(しよく)                物(もつ)消化(こなれ)おそし夏(なつ)腹中(ふくちう)の陽気(やうき)                なるは掘井戸(ほりゐど)の水 夏(なつ)はひやゝかにて                  冬(ふゆ)はあたゝかなり腹(はら)のなかも                  さのごとし冷物(ひやゝかなもの)をたくさんたべる                 はわろし又 冷水(ひやみつ)を度々のむべ               からず腹(はら)の中 冷(ひえ)るゆゑ温(あたゝかなる)ものを       食(しよく)して脾胃(ひゐ)をあたゝむべし夏(なつ)ははだへも筋骨(すぢほね)も