翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 47

ページ: 47

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【欄外】 手引草 下  三十七 【右丁】 此病(このやまひ)を生(な)すその根元(こんげん)は酒毒(しゆどく)房損(ばうそん)の為(ため)に元気(げんき)をへらし内熱(ないねつ)生(しやう) ずるゆゑ内毒(ないどく)生(しやう)じて手足(てあし)ふるへしびれ筋骨(すぢほね)に血気(けつき)めぐらだ【ざヵ】る ゆゑ立居(たちゐ)心(こころ)にまかせず言語(ものいふこと)も常(つね)のごとくならざるなり此病(このやま)ひ 大かたは四十 以上(いじやう)の男女(なんによ)にあり若(わか)きは必(かなら)ず肥満(ひまん)して虚弱(きよしやく)の人 なり酒毒(しゆどく)房損(ばうそん)にて腹中(ふくちう)乾(かは)き熱(ねつ)して腹中(ふくちう)に風(かぜ)生(しやう)ずる 病(やまひ)なるゆゑに中風(ちゆうふう)とも中気(ちゆうき)ともいふ也 腹(はら)のうち熱(ねつ)して風(ふう) 毒(どく)の生(しやう)ずるは残暑(ざんしよ)甚(はなはだ)しくて久(ひさ)しく雨(あめ)ふらざれば必(かなら)ず大風(たいふう)ふくが ごとし中気(ちゆうき)は老人(らうじん)の難病(なんびやう)也 初老(はつおひ)の四十からはくれ〴〵も此書(このしよ)の 説(せつ)を守(まも)りて養生(やうじやう)なし百歳(ひやくさい)の寿(じゆ)をも保(たも)ち給ふべし此説(このせつ)は 京山がいふにはあらず皆(みな)古人(こじん)の教(をし)へなり 【左丁】 ●此書(このしよ)一へん読(よみ)たるばかりにては心(こゝろ)にはとまらず くりかへし読(よみ)て養生(ようじやう)の趣(おもむ)きを 弁(わきま)へて守(まも)れば天寿(てんじゆ)を延(のべ) 其(その)身(み)の徳(とく)となるべし 猶(なほ)も記(しる)したきことあれども 小 冊(さつ)なればもらし侍(はべ)る是(これ)より 食(しよく)養生(やうじやう)のあらましをいふべし 是(これ)も医書(いしよ)に見(み)へたる古人(こじん)の説(せつ)也  ○食(しよく)養生(やうじやう)の事 人は元気(げんき)を天地(てんち)にうけて生(いき)てをれども飲食(のみくひ)