翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 51

ページ: 51

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【欄外】 手引草   し四十一 【右丁】 湯(ゆ)にてのませければその儘(まゝ)啼(なき)をとゞめ抱(いだき)居(ゐ)たる母(はゝ)をおしのけ立(たち) たるさま常(つね)のごとく即座(そくざ)の効能(こうのう)奇(き)妙なるゆゑいかなる妙薬(めうやく) なりやと問(とひ)ければ医師(いし)袂(たもと)より一 種(しや[ゆ?])をいだし妙薬(めうやく)はこれなりと言(いふ) をみれは常(つね)の和布(わかめ)なり医師 謂(いふ)やう和布(わかめ)を丸(まろめ)て飲(のま)すれば腹(はら)の 熱(ねつ)にてゆでたるやうになやうになりてつかへたる物(もの)にまとひつき小腸(しやうちやう)をめぐり 大腸(たいちやう)にいたり膀胱(ばうくわう)にいたり屎(べん)にまじりて肛門(こうもん)より下(くだ)る也 咽(のど)へつか へしもの大方(おほかた)かやうなりといへりしかれば和布は貯(たくは)へおくべき物(もの)也 人の心得(こころえ)の為(ため)に記(しる)しぬ○人の食物(しよくもつ)飯(めし)につゞくは酒(さけ)なり少(すこ)しのめ は百薬(ひやくやく)の長(ちやう)多(おほ)くのめば寿(じゆ)を耗(へら)し身(み)をほろぼす食養生(しよくやうじやう)には 第一(だいいち)に論弁(ろんべん)すべけれどま前(まへ)にもいへば多端(くだ〳〵しく)いはず 【左丁】  六十七十の人 食後(しよくご)浴(ゆに)いらば食(しよくを)おちつけて入(い)るべし又 食後(しよくご)すぐに 急(いそ)ぎ歩行(あるく)はあしし静(しづか)に身(み)を動(うご)かすは養生(やうじやう)の第一(だいいち)也 ○およそ草木(さうもく)をやしなふに養培(こやし)を すれども分量(ぶんりやう)にすぐれば枯(かれ)ることあり 老人(らうじん)の薬食(くすりぐひ)も又かくのかくのごとし其(その)ほど らいをはかるべし人参(にんじん)は人の 命(いのち)をすくふ物(もの)なれど用(もち)うる ぶんりやうに過(すぐ)れば人を殺(ころす)ことあり ○食養生(しよくやうじやう)は八 分(ぶ)に食(たべ)て二 分(ぶ)を 堪忍(かんにん)して腹(はら)に満(みた)すべからず酒(さけ)も十分(じふぶん)なるべからずこれ無病(むびやう)長(ちやう)