翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 55

ページ: 55

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【右丁】 食(しよく)の消化(こなれ)よくして食(しよく)すゝみ二三 里(り)の道(みち)にはくたびれをおぼへず 物(もの)にたいくつせず常(つね)よりは心(こころ)朗然(ほがらか)なること京山 経験(ためし)見(み)て申ㇲ也 ▲右のごとく日(ひ)に水(みづ)を供(くう)ずるはまへにもいへるごとく日陽(にちやう)へ水陰(すゐいん)を 配供(はいきよう)するの心なれば貴人(きにん)はいかやうにもうや〳〵しくなし給ふべしさて 又 軽(かろ)き人(ひと)は住居(すまゐ)によりて日(ひ)の光(ひか)りの十分(じふぶん)に入(い)らざるもあるべし左(さ) あらば日(ひ)のかげのちかき所(ところ)にて日(ひ)の方(かた)へ対(むか)ひて件(くだん)のことくなすべし 日陽(にちやう)はいづれのくま〴〵にもいたらざる所(ところ)なきゆゑ陽気(やうき)を吸(すふ)はおなじ 事(こと)なりされどたとへていはゞ薬(くすり)の一ばんせんじ二ばんせんじのごとし     ○益気(えきき)の傳(でん) これは西土(もろこし)の書物(しよもつ)の《割書:○》傳家宝(でんかほう)に見(み)へたる傳(でん)也 朝(あさ)起(おき)たる時 静(せい) 【左丁】 坐(ざ)し両手(りやうて)を摺(すり)あはしてあたゝめ目(め)を閉(とぢ)て面(かほ)を擦(さす)り目(め)のめぐり耳(みゝ)の めぐり襟頥(えりあご)のめぐり剃髪(ていはつ)の人は頭(つむり)をもいくたびとなく撫擦(なでさすり)両(りやう) 腕(うで)をもなでおろしさて目(め)をひらけば精神(せいしん)清朗(はつきり)となること即効(そくこう) あり是(これ)気(き)を益(ます)の良法(りやうほふ)なり朝(あさ)のみにはかぎらず眠気(ねむけ)いくか又は 物(もの)に退屈(たいくつ)して気(き)鬱(うつ)したる時(とき)かやうにすれば元気(げんき)を引(ひき)たつる事 妙(めう)なり此(この)書(しよ)を読(よみ)給ふ御 方(かた)も試(こゝろみ)に目(め)をとぢ目(め)をさすり目(め)をひらき て見(み)給へ眼力(がんりき)をやしなふ即効(そくこう)をしるべし○又 目(め)のくたびれたる時 栂指(おやゆび)の爪(つめ)の甲(かう)を舌(した)にて舐(ねぶ)り目(め)のまはりを拭(ぬぐ)ふ事二三 度(ど)にいた れば眼力(かんりき)を強(つよ)くすること妙(めう)なりこれは医書(いしよ)に見(み)へたり     ○長生壷(ちやうせいこ)