← 前のページ
ページ 114 / 136
次のページ →
翻刻
さてなべにしほをやき付け水ばかり入て煮立
出スまへに右の魚を入る也
但し湯のにごらずたるきうよミなきやうに仕立
る肝要なり小鯛もみぎのとふり也
かつを 是も酒の上の のごとくしたてゝ上ヶぎハに
大こんのしぼりしるおとしてよし
あぢ 夕がしのあたらしき鯵のぜゝをとり口よりわたを
ぬきよくあらひさつとしほをふりおきぶしに
たまりお しやきしほ入れかげんして煮立てゝ
魚入て煮て出スなり
はまぐり 祝儀ときの仕様やうなりなべに水七分にゆへ
中はまぐりを十 ほど入れまづゆてからもミも
すくひあけ別にはまくりの大きさのそろひたるを
酒にてむし身をはなし貝をよくあらひてかい
の ミをひとつづゝ入て碗へもり右のしだし
をかけて出ス 但し一碗にはまくり二ツくらひ入
精進のうしほ よきこんぶしほのまゝ水にて煮出したまり
すミし酒をこしおとしてあんばいする也
とぶこ とさかのり ミるふさ ところてん草
焼いも さき松だけのるいよし
わさびのしるはなすも
右に
名目の吸物の事
うの花 いかのせのかたを十文字にこまかにきりかけ
よきほどに切はなしすましにて出スをいふ