← 前のページ
ページ 134 / 136
次のページ →
翻刻
ミの紙を敷その上に身をならべ又上にもミの紙をのせ
その上てやきしほうすくふきおき出ス時にかミをとりのけ
さし身に作れハ身につや〳〵とぎん出て時に風味一だん
よし但しほうてうに水をつけべからずかミに水をしめし
ほうてうのはをすこしつゝしめして作るなり
〇問て云かつをのさしミ皿に血のたまらぬ仕やうハいかゝ
△答ていはくまづ魚のかしらをおとし腹をも切すてゝよく
あらひ尾にひもをつけてしはらくつるしおき出す時に
さしミにつくるべし
但し是もほうてうに水つかふへからすしかれども
かつをハ甚つくりにくきものなりゆへにミな水を遣
なからつくるゆへ血たまるなり初心の手の内にてハ
水けなしにハつくりえぬものなりその時に
皿に白さとうを敷てその上に作りならぶへし
〇問て云かすてら焼きなどにすの立ねるいかゞすれハすのたつ
やうに り や
△答ていはくすべてかすてらによらず何にても焼ものにすを
てんと思ふ時にはたねのうちへあくを加ゆれハずいぶんすハ立
なりむしものにも同し事なり
但しあくの事ハ花船集むしものゝ部にすでに記
したれバ見るべし
此の外物に依種によりて様々仕かたあれども時に
のぞミ其の席にいたらねハ思う思う思惟っしがたし然れども
秘事ハまつ毛にて只いさゝかの事なれは多く
手かくれハ自然と工夫の出来る物なり手練の