翻刻!料理本の世界

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料理早指南 - 翻刻

料理早指南 - ページ 3

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  事あり又おほくは四季ともに用ゆるなれは季をわかたず   大平(おほひら)丼(どんぶり)重引(しうびき)等 部類(ぶるい)に数(かず)少(すくな)しといへども又 即席(そくせき)料理   の部に数品(すひん)出して片(かた)がきと首(かしら)とにしるしを附(ふ)す 一 硯ぶたの部は九 種(しゆ)七 種(しゆ)五 種(しゆ)三 種(しゆ)と分(わか)つといへども一色(ひといろ)も同(をな)じ   品(しな)をのせず是はともに取(とり)まぜてあれこれ通(かよ)はせて用(もちひ)ん   ためなれば也但し風味(ふうみ)のおなじからざる様(やう)につみ合す心得(こゝろえ)有   べし又硯ぶた台引(だいびき)等の品 数品(すひん)にして載尽(のせつく)しがたし後編   重詰(じうづめ)の冊(さつ)に猶(なを)おびたゝしく出す 一 献立(こんだて)の内に〇印を付たるは仕やうを末(すへ)に出す但し魚(ぎよ)るいの   分は即席料理の部に其仕やうをのす 一 即席料理(そくせきりやうり)と部立(ぶだて)せしは先(まづ)魚(うを)をえてさて其(その)魚(うを)に依(より)   て趣向(しゆかう)するゆへに名づく或は大中鉢皿大平どんぶり   或は吸もの平もりの相手等みな側(かたはら)にしるしを附(ふ)す 一 よせ物(もの)しんじよむし物(もの)あげ物(もの)巻(まき)もの包物(つゝみもの)又は合せ酢(ず)   いり酒(さけ)等の分量(ふんりやう)は爰(こゝ)にしるさずいかんとなれはその種(たね)に   用ゆる品にも新(しん)と古(ひね)との違(たが)ひ有(あり)又 温冷(うんれい)暑寒(しよかん)の時(とき)   により分(ぶん)りやうの多少(たせう)煮(に)かげんさましかげん等大に違(たがへ)り   大やうに計(はかり)て記(しるす)とも一様(いちやう)にいひがたし度々(たび〳〵)手(て)かけて試(こゝろ)み   ざれは其(その)風味(ふうみ)とゝのひ難(がた)し調(ちやう)ずる者(もの)こゝろをこめて   得(え)とくすべし 惣而(すへて)丸(まる)にて煮焼(にやき)して用(もちひ)る類(るい)は平生(つね)の事(こと)なればいはずは いさゝかも手(て)のかはりたる品(しな)は載(のせ)たり猶(なを)数品(すひん)追々(おひ〳〵)編数(へんすう)を 重(かさ)ね著(あらは)すべし先(まづ)本 膳(ぜん)会席(くわいせき)精進(しやうじん)の早指南(はやしなん)と 標(ひやう)する事(こと)しかり     享和改元の年     醍醐散人しるす          やよひ