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わかさぎ
常陸(ひたち)より出る遣ひ方すくなし
醤油(しやうゆ)ふりやきて出 ̄スより外(ほか)になし
串海鼠(くしこ) 金海鼠(きんこ)
水に付置て遣へは煮海鼠(にこ)
いり海鼠(こ)などゝ同(おなじ)く《振り仮名:前編|■んべん》に
すでに遣ひ方あまた出たり
干蛸(ひだこ)
よく〳〵水につけ置あげて酢(す)たご
又は桜煮(さくらに)等(とう)にする也
串蚫(くしあはび)
新まいのよき蚫(あはひ)水に四五日つけ置
よきほどに出して湯(ゆ)にしてあげ
よくあらひて遣ふ
小丼物(こどんぶり)
うすく切 花(はな)かつを沢山(たくさん)入てみりん酒(しゆ)と醤(しやう)
油(ゆ)にてとくと煮る
又 葛(くず)だまりにて煮(に)とぢるもよし
大猪口(おほぢよく)
うすく切 胡椒(こしやう)みそあへ
或は雲丹(うに)あへ
洲干鯵(すぼしあぢ)
是 一品(いつひん)なる物(もの)なり焼(やき)て手(て)にてにぎ
ればほねと身とはなるゝなり長皿(ながざら)の
向(むか)ふづけなどによろし 付合 見合
姫鰯(ひめいわし)
是も右(みぎ)と同(おな)じく一品なる者(もの)也(なり)
加賀(かゞの)国産(こくさん)なり長皿(ながざら)にて会席(くわいせき)の
焼物(やきもの)などによろし 付合 見合