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以前も今も替り玉はぬ広大無辺の尊体にて在ませば也あんじよの
為に作り給はざる事はあんじよは無色の体なるが故に色相の住所入る
事なし又鳥類畜類の為にも非ざる子細は余りに過たる住家なれば也
爰をもてかほど恀【夥ヵ】しき御造営は只人間の為計に調へ給ふと明かに知れ
たり是又深き御大切の験しなれば我等も ds に対し奉りて深き頼母敷
心を発すべき道理莫太なる者也所以者何獅子大象虎狼野干の類ひは
いふに及ばず螻蟻蚊虻蝦蟇蚯蚓に至るまでも普く恵み養ひ給ふ
御主は万物の霊長となる人間の上をば如何計ひ給ふべきぞ此等の工夫を
以て後生を扶かる道に深き徳を得度と思ふ人の為には大なる観念の
題目となるべき也御作者の御美麗清浄御智慧御仁徳御計ひ等の御
善は御作の物の上に如形輝き給へば也然るに此巻を四ツに分つ事
第一御作の万物を以て御主 ds を見知り奉る道を顕はし第二人を扶け
給ふ事是双なき御重恩なりといふ儀を示し第三ひですの至徳は
衆善の礎なりといふ事を明らめ第四ぽろへしやとて初当より
告け知せ給ふ未来記幷に ds の量りましまさぬ御奇特を挑るをもて
人の心を増益恭敬尊重讃談の達道に至らしめんがため也