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むる也黄水は是至て暖かなる精あるがゆへ也其外全身の熱精も
悉く胃の腑の熱に力をそふる者也人若食し終てより手足の爪
さき冷え身の寒くなる事あるも此謂也さて心肝胆を先として
全身の熱精胃の腑に力を合て食事を消し終りぬれば其銷鑠し
たるをば即いんてすちいのに移す也いんてすちいのとは小腸大腸の両腑を
いふ歟此いんてすちいのより如何にも細きすぢ数々出て末は一ッの大
すぢとなりて肝の臓に続く也此すぢを道として食事の正味
肝の臓に至る也去ば此等の数々のすぢのいんてすちいのに続く方は
如何にも細き謂れを何ぞと見るに正味を肝に運ぶ時聊も麁きをば
通さゞらんが為也さて其あらき分は跡に留りて即大小の腸の養ひと
なりて相残る糟糠は即是屎糞也
肝は又受取たる食事の正味を己れが熱精にて調練し終に変じて
右第二十三の心得に見ゆるごとく四分になす者也所謂正血痰飲黄水
めらんこりや是也此四は則四大の性也人の食する程の物は皆四大の性を
具足する故也然ば血を先として相残る三も肝より全身に行渡りて
皮肉筋骨等を養ふ也其行渡るやうを見るに肝より出る一の大すぢ
あり其名をかあわといふ也此大すぢを根本として数々のすぢの大小
【枠外左 初巻五十九】