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万物を足しろとして御作者を自知し奉る道も有べからず故に御
作者より此精根を人に与へ給ふ者也
去程に動揺見聞等の態をなすべき為には人身の内にすぴりつあに
まるといふ物なくて叶はざると弁へよすぴりつあにまるとは喩へば
日脚の如く輝きて如何にも清軽菲薄なる物人身の内にあるを名付て
すぴりつあにまるとはいふ也此証拠をみんと欲せば時としてしたゝかに
頭を打れて目法臥のちるを見よ是即頭中に籠るすぴりつあにまるの
まなこの人見の透わたれる処を道として散こぼるゝ光也去ば此すぴ
りつあにまるは右のケ条に顕わすすぴりつぴたるを種として出来る
者也彼すぴりつびたるは心の臓より頭上に上る時頭脳にも心の臓の
如く二ツの所ありて此より彼に移り終に其性を変じてすぴりつ
あにまると化する也是に又二分あり一分は見聞等の精を施し今一分は
人身を動かす徳を含む者也故に此二様のすぴりつあにまるは銘々に
定りたる筋の中より眼耳鼻舌身にうつりて見聞嗅味等を
なし又は四肢百節に至りて動揺する精をも与ふる也中風を煩ふ人の
身のすくみて動く事叶はざるは動揺の精を施す方のすぴりつあに
まるの通ずる道に滞りありて通ぜざるが故也其身すくむといへ共
【枠外右 二十五ケ条】