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第廿六 内のせんちいどの事
せんちいどは内外二様にあり外のせんちいどゝいふは眼耳鼻舌身の五
根是也是をもて見聞嗅味等の識をなす事全く内のせんちいどの
精力に依る儀なれば先内より初めて論ずべし
惣じて内のせんちいどは其数四あり各頭の脳の内に備はれり第一番の
せんちいどをこむんといふ也こむんとは統るといふ心也外の眼耳等の
五に受たる面影すべて爰に相集る故也又五根の識をなす事もこむん
より銘々にくばるすぴりつあにまるの精力に依るが故也然ばこむんは
五根に精力を与へ見聞等の識をなさせ五根又見聞等の道を以て
識得したる外の境界の面影をすべてこむんに渡す者也然といへ共
こむんは其の性柔弱にして五根より来る面影をうけても保つ事
能はざれば第二番目のせんちいどに速かに送る者也此せんちいどを名付て
いまじなさんと云也眼耳等よりこむんに集りたる色声香味等の
外境の面影悉皆爰に至る也第三のせんちいどを禽獣に有ては
えすちまちいわと名付け人倫にをひてはこじたちいわと云也其名異
【枠外右 二十六ケ条】