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して内裡仙洞の交りを止め安閑に心をすまし人間の究めは何れぞと
工夫を懲せし人也去ば此儀に付て古の学者も今のきりしたんも心を
用る者なれば此せねかの修行を聞にをひては懈怠にして御作の物の始
終をも弁へざる人の為に恥辱の一篇なりといへ共其行ひを励さんが為に
是を顕すべし彼学者親しき友に消息して云く人に当る所作と
いふは ds の御事を思案するにしかじと又別の所には此行ひを修行
せずんば生を受たる益なしとも書り蓋し人身を受る事禽獣に
等しく起臥飲食を事とし浮き沈む世を渡るのみならんやといへり
去ば ds の御事を工夫し奉る為ならずんば汗を流す辛労は恥辱に
非ずや余は皆空しき莫妄想也縦ひ善縁を結ぶといふとも達したる
事に非ず其ゆへは人の達したる行跡といふは悪を退け善に身を治
むると共に御作者の御事を工夫し奉る観念三昧こそ至りたる善徳の
究めなれ倩伏して七珍万宝を見ず只俗で分別を天上に廻らさば
下界の金銀珠玉は塵埃のごとくし擲つべき者也金銀を還し珠玉を鏤め
たる玉の台も又は園の林の潔き流れある佳境なりとも天の荘厳に
比べてはありとなしとの差別なるべし嗚呼妄りに迷ひたる凡夫の
憐むに堪たる状観哉満界の財宝とても天上の楽しみに比せば一塵
【右枠外に 一ケ条】