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べき事多しといへども世俗の耳に近きをのみ撰びて幽玄なるをば
載せず
§一いんてれきつあるあにまの体の事
上古の智者の教へ置所を聞も今時の人の試み覚ふる所を見るにも
いんてれきつあるあにまの体は人身のほるますゝたんしあるなる事
明白此ほるまの徳に依て人は命を存じせんちいどの業をなし慮智
分別も有者也然ば先あにまをほるまといふに付て諸の色相ある体は
まてりやとほるまの二和合して成立すると心得べし生命ある体
なればまてりやとあにまと合して其体を成ずる也是を又人作の物に
付て明むるに喩へば一腰の太刀を見るに是にまてりやとほるまあり
鉄は是まてりや也鍛冶与ふる鋒刃等の姿はほるま也其如く諸のこる
ぽらる体も ds 御作の物なればまてりやとほるまと和合して一体と
なる也但し彼と是とに差別あり人作の物のまてりやはまてりや
せくんだ也ほるまは亦ほるまあしでんたる也 ds 御作の物のまてりやは
まてりやぴりいま也ほるまは亦ほるますゝたんしある也まてりやぴりい
まといふは万のほるますゝたんしあるを受保つ下地也ほるますゝたんし
ある是に合して以一体の色形となとなる也さてまてりやせくんだと云は
【枠外左 初巻六十九】