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乱るゝ事も叶はぬぞ此思惟に至るに於ては御作者在ます事を疑ふ
べからず去ば天地の間に備る程の物大となく小となく奇妙不思議
なる御作の物幾千万といふ数を知ず諸天の次第も古より今に至る
まで一微塵も乱るゝ事なし是を治むる主なくんば何をもてか治ま
らんや下界の人として国家を安泰に治むるにも智徳備らざる人は
治め得ざるに況や天上天下の政は証知円満にして万事叶ひたまは
ずんば有べからずとぜんちよなるせねかも具に書置たる者也又御作の
物の妙理を観念すべき事専なる子細をせねかのいはく御作者より
人に万事をしりたく思ふ望みを与へ給ふ事を何ぞといふに
御作なされし万物の上の外相に見ゆる美麗よりも猶其内に籠る
徳儀は勝れて作り給ふによて悉く思惟する者なくんば其徳無足と
なるべきが故に此工夫に至るを以て ds の量りましまさぬ御智慧
御善徳の尊まれ給はん為なれば其理りを知り度思ふ望みを人に
与へ給ふ者也故に人間の住所と定め給ふは世界の真中也是前後左
右を自由に見て思惟を懲すべき為也天に輝く万像地に備る森羅は四
維上下を顧みさせ給はん為也去ながら此等の事のみに執着するには非ず
只御作の物の艶かなるを見て御作者の御智慧不可思議に在ます
【右枠外に 一ケ条】