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其名を称ずる事いんてれきとの精徳すぴりつなる証拠也惣じて
こんせいとといふはそれ〳〵の物の正理を智内に現ずるすぴりつある
写しなるが故に天下に於てこんせいとを生ずる事人倫の外別に
なし辞といふは内のこんせいとを外に顕はす験しなれば是亦人間を
除て他の生類になき者也若汝禽獣にも声有て心中の悲恐喜楽
等を顕はず事有といはゞ是只音声のみにして言句には非ず又禽獣の
己れと巧み出せる声にもあらず身を養ひ子を巣立災ひを避けんが
為に御作者より作り付給ふ声也故に馬は万国ともにひとしく
いばひ犬は諸国に其吠る声替る事なし人は言語をみづから巧みみづから
定むる物なれば国々の辞同じからず言語同じからずといへども儀を
演る事は替らず然も弁舌利口の人は儀に随て辞を発し暗きを明め
堅きを和げ人の憎愛までも言語を以て忽に変易する事その
例し諸国に分明也かかる不思議の言句をたくみ出すいんてれきとの
精力は争か色相たるべきぞ色相の力に及ばゞいかでか禽獣の上にも
言語といふ事なからんや
又いんてれきとの働く次第を見るにも其精力すぴりつなる証拠
明也働く次第といふは最初にはあぺれんさんとて万の物の上に彼是と
【枠外右側 二十九ケ条】