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又いんてれきとは弁へ知りたる事のすぴりつあるゑすぺしゑを智慧の
内に納め保つを以て其性即すぴりつなる証拠顕はるゝ者也若此等の
ゑすぺしゑをいんてれきとは智内に保ち納めずんば右にいふ種々様々の
働きをなす事争か叶ふべきや去ば一ッのいんてれきとを用に随て
様々に名付る也万の物を一偏に知り弁ふる所を指てはいんてれきとゝいひ
分別隔歴する所を名付てはじゆぢしよといひ思惟商量する所をば
らあしよと名付け弁まえ知りたる事のゑすぺしゑを納め置き納め
置たるを用ある時思ひ出す所を指てはめもりやといふ也是に付て
さんとあぐすちいのは智弁はめもりやの子なりといへり所以者何いんてれ
きとの物を弁へしる業はめもりやに納まりたるゑすぺしゑいんてり
じいべるより出るによて也喩へば昔見たる人のおもかげの内のせんちい
どに写りたりたるを以て其人を見ざる時も見るが如くに思ひ出すが
ごとし去ば諸のうにべるさるとすぴりつあるゑすぺしゑは皆此めもりや
いんてれきつあるに納まるに依てありすとうてれはいんてれきとを
名付てゑすぺしゑの蔵といへり今茲に於て知見するにすぴりつを
納むる事はすぴりつの器より外に叶はざればすぴりつあるゑすぺ
しゑを納め置くめもりやは其性即すぴりつたるべき事分明也然に
【枠外左側 初巻七十八】