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精力衰へざ事も色相にあらざる証拠也せんちいどは色相なるが故に
老衰の人は見聞等も弱くなるといへどもいんてれきとはすぴりつ
なるが故に老後に尚貞かあなる者也
右条々の道理を細砕吟味せん人はいんてれきとの精力すぴりつなる
事を分明に弁ふべし蓋し是にても猶いまだ暗しとせば曾て是道
理の不足に非ず只偏に愚癡の致す所也喩へば日の光は朗かなれども
梟恠鳥の類ひは却て暗しとするがごとし
§五右の教に付て起るべき不審を少々明す事
問云くいんてれきとめもりやいんてれきちいはゝ名異にして同性ならば
いんてれきとをすぴりつなりとは云難し所以者何老衰の人は見聞
等のせんちいど衰ふるごとくめもりやも亦衰ふる也見聞等は色相
なるが故に衰ふる事明白なればめもりやも亦色相たるべし既に是
色相ならば同性のいんてれきとをすぴりつといはんは不審なり
答云く老して衰ふるめもりやはせんしちいわ也是は色相のめもめもりや也
納め置くゑすぺしゑも亦色相也而も此めもりやは寒熱湿燥等の
加減によるが故に加減相違する事あれば納置くゑすぺしゑもともに
衰ふる者也めもりやいんてれきちいはゝすぴりつ也納置くゑすぺ
【枠外左側 七十九】