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いんてれきとの業を宜くなすべき為には内のせんちいどをよろしく
仕ふべき事肝要也是によてありすとうてれの語にいんてれきとの
業をなすには同時に又内のせんちいどに向はざれば叶はずといへり此
為にこそあにまは色身に和合して命根となりほるまともなる物なれ
然ば内外のせんちいどゝいふはいんてれきとの業をなす為の仕ひ道具
なる事明白なれば道具に不足ある時はいんてて【注】れきともよろしく
業をせざる事尤也喩へば能書たりといへども筆紙心に任せざれば
筆精をふるひ難し去ば小児は頭脳に湿気多くして柔弱なれば
内のせんちいど貞かならざるが故に商量分別する事能はず老衰の
頭中は至て冷燥なるが故に物毎に失念多し泥酔の人は酒気厚く
昇りて脳を昧まし熱病の甚しきは熱気頭上に至りて脳を
覆へすが故に内のせんちいど悩乱していんてれきとの働きに障碍
出来る者也狂乱愚頑の漢に智慧の業なきも亦此謂也
問云く睡眠の人はせんちいどの業なきごとく智慧の業もなし既にいん
てれきともせんちいどに等く睡眠せばすぴりつとは云難し答云く
いんてれきとはすぴりつなるが故に曾て睡眠する事なし証拠は
睡眠の内にもいんてれきとの業全くなきに非ず夢中にうにべるさる
【枠外右 二十九ケ条】
【注 衍字ヵ】