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理りを見る事あるは是いんてれきとの業也うにべるさるをしる事は
色相のぽてんしやの及ぶ所に非ず亦問【注】く睡中の夢は稀にして
常になし多分はいんてれきと無念にして業なき事いかん答云く睡眠は
其因縁多しといへども多分をいへば胃の腑の食気頭上に昇りて
内のせんちいどを覆ひ亦内より外のせんちいどに通ずる道をも塞ぐ
時間外のせんちいど暗々として暫く所作を止め休息するを名付て
睡眠といふ者也去程にあにま色体に和合する間は右に悉く教ゆる
ごとくいんてれきとは必内のせんちいどのゑすぺしゑを境界として智
弁をなす者也然にせんちいどを塞ぐ食気は亦ゑすぺしゑをも悉皆
覆ひかくすが故にいんてれきとは向ふべき境界なくして智慧の業を
なす事能はず既に業なければ其なき業をかへりみる業もなし喩へば
眼精貞かなりといへども闇来て虚空をうずみ境界の色を奪へば
根境相対せざるが故に見識をなす事能はずして眼精なきに似たるが
ごとし
問云くいんてれきとは亦じゆぢしよとも名付て虚実を明むる徳あるに
於ては争か夢中の影像に迷て其虚なる所を明めざるや答云く
此不信を解せんが為には先人の夢みる謂れを聊茲にいふべし夢と
【枠外左側 初巻八十一】
【注 云脱ヵ】