← 前のページ
ページ 177 / 202
次のページ →
翻刻
故はあぺちいとせんしちいをは人倫に有ても色相のぱるちくらる境界の
外を好む事叶ざれば也是によておんたあでを亦あぺちいといんてれき
ちいをと名付たり喩へばいんてれきとは境界に限り隔といふ事なく
有としあらふる事を弁へ知ごとくおんたあでも境界に差別なく
有とあらふる事を望み嫌ふ精力有が故也其上おんたあではあぺちい
とせんしちいをの愛する境界を憎みおんたあでの愛する境界を
あぺちいとは亦憎む事あり去ば一ッのぽてんしやより互に尅する二ッの
あくとを同時に生ずる事叶はざればおんたあでとあぺちいとせんじ
ちいをは各別のぽてんしやなる事歴然也さて亦是は如何程の差別
ぞと問はゞすぴりつと色相の隔なりと答ふべし故を如何にといふに
いんてれきとをすぴりつなりと徹する道理は皆おんたあでのすぴ
りつなる所をも顕す者也
先いんてれきとをすぴりつなりと顕す第一の道理はいんてれきとは
うにべるざるとすぴりつある事を弁へ知る力を持事也其ごとくおん
たあでもうにべるさるとすぴりつある事を願ひ望む精力を持事
明白なればおんたあでは是すぴりつ也又いんてれきとは ds の尊体をしる
力あるをもてすぴりつなりと顕るゝごとくおんたでも ds を望む
【枠外左 初巻八十三】