← 前のページ
ページ 181 / 202
次のページ →
翻刻
何をも作り出す事叶はず然るに ds は元来一物なかりし天地の万
物を種なくして作り給ひ猶此上にも無量無尽の天地を種なく
して作り出し給ふべきおむにぽてんしやを持給へば是こるぽらる体に
非ずこるぽらる体に非ざれば則是すぴりつある尊体なる事至て
極れる道理也又安如の体もすぴりつの体也是無心の天の環るを以て
顕然たる事粗左に載するが如し加之あんじよの体は全くいんてり
ぜんしやなれば智慧の働きをなすにも色相のせんちいどより受る
ゑすぺしゑを用ふる事なし此故にこるぽなしとて不足有事
なし爰を以て其体すぴりつなる証拠分明也其上あんじよはいんてれ
きとゝりべるだあでの徳を具せり此二徳はすぴりつに非ざる体に備はる
事叶はざれはざれば是亦あんじよはすぴりつなる証拠也
然れば今是を以て見るに世にすぴりつの体ある事は紛れなき所
なるに人倫のあにまに限てすぴりつにあらじといはんは誠以理不尽也
既に此あにまはいんてれきとを具し自由の徳も備はる事は人々の
試み覚ふる所也是亦色体より出る徳儀に非ず若色体より出るに
於ては争か禽獣にもなからんや然れはあにまより出る事疑なし既に
是疑なくんばあにまは其体すぴりつなる事何の疑かあらん又 ds 万物を
【枠外左 初巻八十五】