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□【種ヵ】無して作り給ふ体なれば也然ればあにまの不滅なる所を見るに
付ても万物の御作者 ds 在ます所は歴然の道理なれば謹で尊み
奉るべき事是人倫の本意也
第卅 御作の万像森羅をもて御作者の尊体幷
御善徳広大なる所を観察する事
去ば右一巻の条々にのする所の義理等に心を留めて思惟し工夫を
懲すべき人は此天地万像は能造の君有て万物を主宰し安養し
給ふ事を分明に納得すべし此尊主を名付て ds と申奉る也然ば
ds の御体に全備し給ふ万善万徳は逐一に尊体に等く無量無辺
なれば人間の浅智にて検量し奉る事叶はずといへ共派れを汲で
水上をしり一滴を嘗て巨海の味ひを察する如く御作の万像森
羅をもて管見の窺ひをなし奉るに量りなき御智慧量りなき御力
はかりなき御慈悲等の数々の御善徳顕れ給ふ者也此等を観念工夫
する事きりしたんの心を発し信心に燃立御奉公に進む便となるが
故に今此巻の終りにぜねじす初一ケ条の旨を踏として六日の
【枠外右 二十九ケ条】