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天に備わるといふとも其体あまりに小さくして下界より見る事
叶ふべからず是皆古今発明の学士等道理を踏へ算数を極めて決定
する所なれば曾て疑心を残事なかれ然ば今汝見よか程大なる星を
幾千万といふ数をしらず備へ置たる上にも猶未透間多き八番の
天の体は如何程大なるべきぞや去ば上には此等の諸天下には地水風火の
四ッを下地もなく道具もなく時刻も移さず造作もなくあれと宣ふ
計にて出現させ給ふ御作者の御自由自在は如何計の御力なるべき
ぞやこれを工夫せんとすれば智力を絶し只忙然となるのみ也
第二の日には水土の二大を分ち給ふと見えたり其様体を見るに惣
じて四大は重きは重きは下に有て軽きは上を居所とする故に御作の初
より水大は地大の上に居して尺寸の乾地もなく覆浸せし者也然を
ds 二日目に水大を一方によれと宣へば水大則御辞に随ひ一方に片よれば
乾地忽に顕れたるを人倫の栖家と定め給ふ也嗚呼奇なる哉妙
なる哉水の自性に任すべくんば地大を遍く浸覆して本所に居せんと
こそすべけれども ds 一度彼に定め給ふ法をこえず水土の境を乱ら
ざる事無辺広大の御力を顕し給ふ事明也多分は砂石を持て渥り
とし白浪滔天すれども其境を越ざるは驚ても尚余あり
【枠外右 三十ケ条】