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第三の日には大地に下知し給ひて万の草木を生ぜよと宣へば
山野の草木五穀の類数を尽して一度に大地より生起現成し
たる也是亦量なき御力也未三光の徳気もなく雨露の恵みも空
より降ず根蔕枝葉一粒の種子もなき所に御辞の御力のみにて
千草万木五穀野菜類を分ち品を尽して生起せし事甚深無
量の御自由に非ずや是亦後に作り給ふべき人間の用を兼てより
御覧じ給ふが故也去ば草木の徳儀をば右に委く記しぬれば爰に
再論するに不及
第四の日には日月星の三光を作給ふ也此等も只御辞計にて出現せり
去ば日月星宿の光明徳気の妙なる事は誰か筆紙に尽すべきぞ
縦又書載といふとも初学の人は信ずべからず先日輪の上をいふに
其体下界より見る所は僅に寸尺を限るといへども水土の二大を一ッに
して一百六十六相倍猶大なる者也此算用は学問をせざる人に対して
一句に顕す事成難ければ閣く也然共日輪水土の二大よりも大なる
道理は誰が心にも落易き者也汝是をしらんと欲せば目前の証拠を看よ
喩ば夜中に続松をとぼして其傍に何にても立置く時其体続松の
火よりも大きなれば其より出る影は末ほど尚広くなる也若又傍に
【枠外左 初巻八十九】