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宣はく此心別に非ず有程の御作の物は御主より我を作り給ひ万の
徳儀を与へ給ふ事は御作者の御名誉なれば其量りなき御力を貴み
奉れといふに同じ誠に仰ひで天を見れば其広々たる所は則御主の
広大に在ます御所を讃談し伏て地を見れば禽獣虫魚万木千草の
品々将に御作者の御智慧量りなき所を称讃し奉る声也目に見ゆる
御作の物をさへ知る事あたはざるに天のあんじよの御善徳をばいかゞ弁へ
知るべきぞ我身の中に具足する事をさへ知る事あたはず皮毛筋骨
五臓六腑のあやつりさま〳〵也あにまは三ッの精徳をもて過去現在
未来を勘へ是作を弁ふる分別を帯する也是何方より得たる事ぞや
目前の境界をさへ知る事叶はざるに況や御作者の御上に於てをや ds は
言語譬喩の及び奉らざる御主にて在ませば只無言にして尊み奉らん
にはしかじとさんとあぐすちいによも宣ふ也
然るに此観念より出る処の徳儀と云ふは一には御主を見知り奉る事
二には御大切に催さるゝ事是也右の善人達も此修行を勧め給ふ者也
中にもさんとあんぼろうじよさんばじりよは御作の物を観念し給ふを
以て御主を深く尊み玉はん為に天地世界を六日に作り給ひしに付て
大部の経を書給ふ中に聊なる事までも御作なされし御主の天
【左枠外に 初巻 五】