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奉らずんば真の盲目なるべし見よ万像の不思議なる事を如何なる
樹木芝草に至るまでも根蒂枝葉花実の功能あり又は蟻はいの
類ひまでも心を留め見るに於ては御主の量りなき御善徳を少し
なりとも見知り奉り御大切に燃立ずといふ事有べからず此等の修
行に至らざる族は人と云はんも不足なれば只徒に明し暮す小児の
類ひとこそ云べけれ其故は幼稚なる者は経籍を開き見るにも画図か金
字かと云事にのみ携りて儀理深き事をば知ぬ者也其如く我等も ds の
御経と思召さるゝ万像の歴々たるを見て心を留むるといへども御作者を
貴み奉る道に至らざれば用地の類ひに同ひ如此の輩は御作者の御本
意を翻して恣に扱ふに似たり其によてさんとあぐすちいの如此の族は
果報拙なしと宣ふ也又さびゑんしやといふ経の五に Pugnabit pro eo orbis
terrarum contra insensatos. Sap. 5. ds に対し奉りて無道の族に御作の物は敵
対すべしといふ語也是御作の物を蔑如に扱ひし代りとして時刻到
来せず返報あるべしとの儀也
爰に又御作の物をさへ見知らざる愚人あり此等の族は争か御作者を
見知り奉るべきぞ画図を見て是は樹也花なりといふ事をさへ弁へず
して何と万物を御主の画図とも弁へ奉るべきや喩へを以て是をいふに
【右枠外に 二ケ条】