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然るに森羅万像を御作なされし御心宛は人間に使はしめ給はん為也
万物の御掟を違へずして人に使はるゝ事喩へば糸竹管弦の調子を
揃へたるがごとし看よ禽獣の用に随て人に使はるゝ事を或は食物と
なり或は裘となり又は耕作の助けとなり或は象馬車乗の大用と
なる者也いきとしいけるものを御養育の為山野には種々の草々を
生じ給ひ雨露の恵みを以て養ひ巣立給ふ也雨といふは日輪の勢気を
もて河水を空中に引上せ雲かさなつて而じて降る者也風は水土より
あがる湿気によて吹といへども是又日輪の精気をうけずして叶はず
一世界に此分有べき事専なれば日輪世界を照し順らずして叶はず
去ば諸天も無心の体なるが故に曽て自力に廻る事叶ざれば一天〳〵の
上に安如一体づゝ定め置給ひて夜昼たえまなく順る力を与へ給ふ者也
此御定手則 ds にて在ます也爰を以て御作の万物は皆人の為なる
事明也然るときんば何ぞ御作の物の内一ツとして人間の恭敬礼拝
すべき物あらんや物毎に其理分明なりといへども余をば暫く置第一廣々
たるは日輪也其によてぜんちよ是を拝み尊ぶ也先其謂れなき事をきけ
日輪は光普しといへども四季の転変をなし万物に陽気を施す事
昼夜の隔をなす為にはぴりももうべろといふ十番目の天の廻る精力を
【枠外右側に 三ケ条】