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天下の御作の物の上にも顕れ給ふ儀なれば此等を窺ひ奉らん人の
あにまは御作者の御善徳を如何計驚くべきぞ又如何程の御大切をか
捧げ奉り頼母敷心をかけ奉るべきぞ如此の心がけを以て是を読誦す
べき人々其徳を得ずといふ事あるべからず
第四 天と四大の事
去ば右の踏へとして茲に顕すべき事あり御ぼんだあでと申す ds の
御仁徳量りなき上より御身に仕へ御大切に存じ奉るべき為に人を
作り玉はんと思召さるゝ時即其身を養ふ為に入べき程の事をも作り
与へたまはんと思召す者也其によて一世界に有程の物悉く人の為なら
ずと云事なし今に於て万物人に使はるゝを以て其証拠明也然に万の
物の出生する為には下地と作者と道具等有べき事肝要也 ds 此世
界を作り給ふ時も如此計ひ給ふ也最初天地四大を作り給ふ時は只御一言
計を以て出来たりといへども有程の物の出生する為には程なくして
あれと思召計をもては出来ず元より天地四大を初として余の御作の
物にもそれ〳〵に与へ置給ふ精徳をもて出来るやうに計ひ定め給ふ也
【枠外左側に 初巻十五】