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現成世界に出生する程の物の下地といふはそれ〳〵の種也作者は ds にて
在ます也道具を司どる事は諸天也故に諸天は御作者の為の道具なれば
其にさま〴〵の徳儀を籠置給ふ者也其一には諸天はいんこるぷちいへるとて
不滅の体也其証拠は下一番の月の天は火大に隣て断間なくめぐると
いへども門門より以来少しも滅せず焼失する事もなき也二には天に
日月星の光を備へ給ひて世界を照し万物の差別を分ち給ふ事是又
天の徳也故にだびつ Solem in potestatem diei, lunam, & stellas in potestatem noƈtis. Ps. 135.
日輪は昼の為月星は夜の為に定め置給ふといふ語也三には不易の体に
作り給ふ也其によて昼夜三光東より出て夕は西にかくるゝ事右より
今に御定めを違へず四季の転変をなす也其によて日蝕月蝕を兼て
より勘へ出すに少しも違ふ事なし爰をもて思へ天下国家を司どる
べき人も日月星ののりを超ざるがごとく是を鑑みて政に乱るゝ事なく
国家を正しく治むべき事肝要也加之あにまの導師となる人の上にも
道に外れて曇りあらば其光を受て勤むべき者争か迷ひなからんや一盲
衆盲を引ていんへるのに落べき者也四には諸天の広大なる所を見るにたゞ
愀るゝより外はなし五には諸天の旋る事如何にも早くして昼夜懈る
事なし是に付て左に委く顕すべければ爰にはのせず六には諸天の
【枠外右側に 四ケ条】