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万物に其精徳を通じ恵みを施す事は大なる奇特に非ずや衆星も
亦是に劣らぬ精徳を施す者也先星の数つもりがたき事は御作者より
外に知る事能はず其によて Qui numerat multitudinẽ stellarũ, & eas nomine vocat. Ps. 48
さるも四十八に御主は星の数を量り給ひてそれ〳〵に名付給ふと
いふ語也此心は御主は星の数を知召て其々の精徳を照覧し給ふによて
相当の名を付給ふとある儀也衆星の人に使はるゝ事は渡海の導師と
なるのみならず其外の諸徳不可勝計人の色身の上に千差万別なる
望みのある事も皆此星の精より出る者也去ながら此等の事皆色
身のみに当りてあにまには少も障りなき者也其によて人の凶悪に傾く
処も分別の上より道理を糺しおんたあでの精力にて制止する事
安きもの也
第六 四大の事
天と三光の上をば暫く論じぬ今又 ds 下界の万物の下地として作り
給ふ四大の事を論ずべし茲に先不思議なる事あり彼四大は互に敵対ふ
性ありといへども聊も損じ亡ぶる事なし是を何事ぞといふに
【枠外右側に 五ケ条】